「おれがさぁ、独立したらお前が経理とか見てくんない?」 「いいよ。じゃあお前が社長でおれが監査役ね」
10年前の高校3年生の冬、僕と親友(T君)が卒業を間近に控えた教室で交わした会話。
冗談交じりで話した、若い時の漠然とした「夢」が、時が経つにつれて「目標」となり、やがて「現実」となる。 18歳からの10年間はそんな10年間でした。
T君は祖父の代から続く理容業の家に生まれ育ち、高校卒業後すぐに地元を離れ修行に出ました。 僕は、とりあえず大学受験をして、「法学部って合コンでモテそうだから法学部に行くか」ってな具合で進路を決めた感じ。「経理もまずは簿記からでしょ」と勝手に思い込み簿記3級の勉強から始めました。
卒業から3年が経ちT君から「今度のコンテスト見に来ない」という電話がありました。何やら入社3年以内の技術者のカットとカラーの技術の日本一を決めるコンテストだということで、出場するのは全国の予選を勝ち抜いた約100名。皆さん気合い入りまくりです。目の前で繰り出される技は、とても若手の技術者とは思えません。 こりゃ、厳しい大会だなぁと思っていたら、なんとT君が優勝しちゃったじゃないですか。 「こいつ卒業してから必死で頑張ったんだなぁ」と思うと、意味のわからない涙が溢れ、その瞬間、卒業の時に話した「夢」が「目標」に変わりました。 だってT君は「夢」に向かってまっしぐらだったわけですよ。僕にはまだ「夢」だったことがT君にはすでに「目標」になっていたわけで・・・。 有名な歌手の歌の中にもありましたよね。「夢なんて見るもんじゃない。叶えるものだから」 by 安室 奈美恵
それから僕は必至こいて勉強しました。なんとか25歳で税理士の資格も取ることができて、いよいよT君との約束を果たす時がきました。 T君が地元仙台で独立するということで、もちろん法人設立の手続きは僕がやりました。山崎会計では税務だけではなく、登記の仕事もさせてもらえるので、設立の段階で携われるのは本当にうれしかったです。
「登記すべき事項」 代表取締役 T君 監査役 星尊之(僕の名前) 「夢」が「現実」になった瞬間でした。 もう一度言います。「夢なんて見るもんじゃない。叶えるものだから」 by 安室 奈美恵 そして、「頂上は高い方がいい」 by 山崎 明
今もT君とはバカみたいに夢を語り合っています。いずれ「現実」になることを信じて・・・。
星 尊之(入社 丸3年)
投稿者: マウンティンWEB管理者 日時: 2008年10月10日 08:00 |