突然ですが、あなたはある銀行に勤める行員だったとします。 しかし、金融不安により銀行の資金繰りが極度に悪化。 ある日突然、銀行はあなたに解雇を言い渡しました。 路頭に迷うあなた。他行への就職を試みますが、 その他行も従業員の解雇を実施しており、とてもあなたを雇用する余裕はありません。 さらに路頭に迷うあなた。別業種への就職を試みますが、 そもそもあなたの住んでいる国の産業は、ほとんど金融が主体なので、あんまり働き口がありません。あっても漁業くらいですが、まったくの未経験のあなたに入り込める余地は到底ありません。 就職を諦めたあなた。今まで蓄えた貯金を取り崩して生活しようとしますが、あなたの国の通貨は急激に暴落。インフレが発生して、持っているお金の価値が日ごとに減少しています。 まさに八方塞りでどうしようもないですが、これはアイスランドで起こっている現実です。 アイスランドといえば、つい最近まで『住むのに最も望ましい国』1位のはずでしたが、昨今の金融危機により国家財政そのものが破綻しそうな勢いです。 このように資本主義自由経済というものは、その枠組みに属する人々の最大多数、最大幸福を実現するには今のところベターな経済システムですが、ひと度暴走すると、たちまち人々の暮らしを破滅させる恐ろしい側面があります。(※1) 一方、日本では今日現在、財政破綻には陥っていませんが(※2)、潰れないと思われていた会社が破産したりすることは今や珍しいことではありません。 いくら自分に落ち度がなくとも、その国家や企業に属していただけで極度な不運に見舞われることはあるのです。 上場会社に就職すれば一生安泰などど考えている人は、さずがに最近では見かけませんが、もし、勤めている会社がなくなった時、つまり組織というバックボーンを失った時、社会に対して一個人にはどれだけの力と価値があるのでしょうか? 例えば、私の担当しているお客様からは毎月顧問料をいただいておりますが、それは私の能力や人間性だけへの対価ではありません。お客様は、その背後にそびえ立つ山崎会計という組織の機動力と情熱と知恵と信頼と安心に対して料金を支払っているのです。
仮に今、この組織が無くなったとして、一体自分にどれだけの価値があるのか、一体どれだけの人々が自分という商品に身銭を投じるのかと考えると、まだまだ修行が足りないの一言に尽きます。
しかし、プロ中のプロといわれる人々は違います。このような人達は世の中の失業率が上昇しようとほとんど関係ありません。なぜなら彼らに給料なり報酬を1,000万円払おうが、2,000万円払おうがそれ以上の成果を上げてくれるからです。独立してやっていくこともできるでしょうし、外国語ができれば海外に脱出して活躍できるかもしれません。個人としての力の真価を問うことができるのは、まさにこのような瞬間なのかもしれません。 さて、あなたの場合はどうですか?
私は全く大丈夫というあなた、自信過剰になっていませんか?(※3) 最後に逆境だろうが何だろうが、プロとして成功するための公式を下に示します。それは、 成功 = 能力 × 熱意 × 考え方 入社8年目 工藤 ※1・・・今回の金融危機はシステムの問題というか、人災じゃないのかと思ったりもします。 ※2・・・実は財務省による増税への布石かもしれません。これぞ『破綻するぞ詐欺』 ※3・・・一方で絶望を感じたあなた、もう少し自信持ちましょうよ。
投稿者: マウンティンWEB管理者 日時: 2008年11月 6日 22:31 |