前職は食品メーカーの営業だった。 トップブランドをいくつも抱える世界的に知られた企業であったが、 それ故に過去の栄光にいつまでもすがり続けていた。 何もしなくても商品が売れていた時代にセールスだった上司は 「売ってこい」 「ガンバレ」としか言えないどうしようもないマネージャーだった。
入社から退職するまでの5年間で 競合の新商品によってどんどんシェアを奪われていった。 グループ全体の売上は3分の2まで落ち込み、 会社全体に「負の空気」が流れ、完全な負け犬状態。
同僚と飲みに行くと皆が口を揃えて「会社辞めてぇ~」って愚痴をこぼす。 でも給料はそこそこだし、有給休暇は取れるし、福利厚生も充実しているから 実際に辞める人間はいなかった。
僕自身もその1人だった。 仕事にやりがいを感じることはなく、単調に繰り返す日々を消化していくだけ。 只々、自分の20代、ひいては人生はこれでいいのかという迷いだけがあった。
恐れから来る一歩の遅れ それがもたらす致命的なロス
そんな折、税理士を目指す大学時代の友人と会ったときに教えてもらった求人サイト。 そこで見つけたのが山崎会計だった。
面接希望のメールを送るとすぐさま所長から電話をいただいた。 日曜日だというのに面接の時間を作っていただき、 当時住んでいた名古屋から新幹線で飛んできた。
何も武器は持っていなかった。 数年前に取得した簿記2級と教科書で学んだ上っ面の社労知識。
面接は2時間くらいだったと思う。 緊張して何を話したのか正直よく覚えていない。 ただ、情熱のあふれる所長だと思った。 仕事について、事務所の現在、未来について包み隠さず 話してくれたことだけは覚えている。
気がつけば入社して2年半がたった。 わからないことばかりでまだまだ未熟だ。ミスも多い。
でも自信を持って言うことができる。
「仕事が楽しい。」
転職を後悔したことは一度もない。
30歳まであと20日足らず。 30代はどんな10年になるのか。 楽しみだ。 白井 章稔(入社 2年7ヶ月目)
投稿者: マウンティンWEB管理者 日時: 2008年10月16日 08:00 |